眠り姫にはキスを。



イヤ、表情がなかったはず。


喜怒哀楽なんて、見られない人だったはず。



そんな人が次々と話し、焦ったように謝る。


今まで見て来た姿とは違って、おかしかった。



そう思ったら少し、笑えて来た。




「……何笑ってんの?」




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