甘々王子の秘密



周りの痛い視線から逃れるように真生はあたしの手を掴み歩き出した




「ちょっ!!なんで手…」




「こうでもしないと、ついて来てくれないでしょ?」




王子のまま、あたしに話しかけてくる。




なんか、王子だと違和感ありだよね



あたしは手を掴まれたまま、誰もいない資料室に入った




「…用事って何?」




「今日の放課後、暇?」




放課後は特に用事はないんだけど一応、ここは暇じゃないって言った方がいいよね




「暇じゃな…「そっか、暇か。んじゃ二人でどっか行こうぜ」」



なっ!無理矢理話遮ったよね






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