甘々王子の秘密



こ、困る――!!


何考えてんの?!あの担任!!


もっと真剣に席を考えろっつーの!!




――ガタッ




横に彰が腰をかけたのが分かった




緊張感からなのか、少し手が震えた。


「久しぶり…、美嘉」




懐かしい声であたしを呼んだ。


好きで好きで堪らなかった人…



「うん…、久しぶり…」

あたしの声…、震えてないかな?




彰からは昔の子供っぽい印象は消え
あたしが知らない雰囲気を与えていた。




時の流れって恐ろしいな…

あたしはふと思った。








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