甘々王子の秘密
「実は俺…、あの日に事故にあったんだ…。」
――え?今なんて…
「それで、親父の友達の病院にひとまずいたんだ。
手術後、九州の親父の病院に移動したんだ…」
彰があたしの目を逸らさず一つ一つ過去の事を話してくれた。
「手術して治ったんだけど…、そのまま九州に残ることになって…。
あの時…、美嘉に連絡する手段が一つもなくて…
あの日…、行けなくて美嘉に辛い思いさせた…。…ごめん」
彰は下唇を噛み締めながら俯いた