大好きだから……
プロローグ
――最っ低だよ!!私が****のこと好きだって知ってたくせに!!――
………僕はね、君のこと、何だかんだ言いながら、好きだったんだ。
あ、恋愛感情としてじゃないよ??
友人として。だって僕は一応女だし。
でさ、話戻すけど、君が****のことが好きなの知ってたさ。
あぁ、知ってたよ?
あんだけ語られてたんだし、知らないって言う方が可笑しい。
だから、僕は君がアイツのことを好きだってこと知ってたから、出来る限りのことしたさ。
したよね?
協力したよね??
――レノンがそんな奴だったなんてっ!!
死んじゃえ!レノンなんかこの世から消えちゃえばいいんだ!――
だからさ、なんで協力してあげたのにんなこと言われなきゃいけないんだ?
あぁ。上手くいかないのを世界のせいにする奴らのこと、馬鹿にしてたけど、ね。
今ならその気持ちも分かる気がする。
ごめんなさい。一応謝っとくよ、僕が馬鹿にした何処の誰かさん。
本当に世の中不公平だ。
努力が実らない。実らない。
無駄に恨まれ、恨まれ。
無駄な傷を負うんだ。馬鹿らしい。本当に馬鹿らしい。
………憎らしい。
僕は君が好きだった。
だから、***ね。
お前はもう、この世の中にいちゃ駄目なんだ。
だからさ、そんなびびらないでよ。
僕はいたって正常だ。
< 1 / 8 >