大好きだから……
2話
「やっと終わったー!」
バッサーっと資料を投げ出して、椅子にもたれかかって少しの間目を閉じる。
すると睡魔は直ぐにやって来てうとうとして来た。
あ〜、平和だ「レノンレノンレノンレノンレノンー!!!たぁいへーんだぁ!」
「僕の幸せを今すぐ返せ」
「あのねっ、あのねあのね、大変なの!!」
「無視かっ。とにかく落ち付けよ」
うとうとしていた僕の腹に思いっきり飛びついたと思ったら、テンションがハイのまま何かを言おうとしているが、何を言いたいのか分からない。
「おら、深呼吸しろ。吸ってー」
「スゥ………」
「吐いてー」
「ハァー」
「……で、どうしたんだ?」
「あのね、恋しちゃった」
「………は?」
「恋だよ恋!!私、好きな人できちゃったー」