大好きだから……

キャーっと一人でまたテンションが上がって、部屋の中を暴れまくるライカ。

全く、ついていけない。


「まて、まてまてまて。まずだ、テンションの高さに流されたが、まだ授業時間なのに、なんで戦術科(お前)が居るんだ」


「あのねー、私がね、鬼(先生)から逃げてたらねー、助けてくれたんだ！！」


「話聞けってゆうてるだろ！！！」

「わひょっ？！」


ベシーンとライカの頭を一発ひっぱたいてやる。


「どうして、ここに、居るんだ！！」

「まだ鬼から逃げているからです！かくまってください！！」


なんだよ、それなら最初から言えよな。


「で、助けてもらったから恋に落ちたと」

「もうね！ビューンってシュパッてなって、バーンってやってね！！めっちゃカッコ良かったの！」

「あぁ、そうね。それで相手の名前は？」


「……………」


「知らねえのかよ！！同じ戦術科なんだから、名前ぐらい調べろよ！」


「にゃはは〜、よく戦術科の人だって分かったね」

「何年の付き合いだよ。それに、あの鬼からお前を助けられる奴なんて同じ科の奴しかいないだろ」



何年も一緒にいると、なんでも分かるようになるもんだ。