大好きだから……
「そぉーだよねぇ!私のこと一番知って理解してくれてるのはレノンだけだもんね」

キラキラと裏の無さそうな笑顔を向けられて、一瞬言葉が詰まる。

コイツのこういう所が一番苦手かも知れない。


「はいはい、どーもです」

「にゅふぅー……。まぁいいや♪レノンも私の恋の協力してね」


「……嫌だって言っても無理やり協力させるんだろ?」


「うん。当たり前じゃん」


「真顔で言うお前が恐ろしいぜ」


「でねー、私なりに作戦を考えたんだ。見てみて」


そういい、目の前に一枚の紙を突き出され手に取って見ると、明日開催と記されている戦術科のトーナメント実力大会の案内の紙だった。


「…………で?」

「で??」

「……僕が聞いてんだけど」

「あぁ、でね。私、運命の人の名前知らないでしょ?だから、戦術科全員強制参加のその大会で表彰台に乗って、その人を探して、名前を聞けば良いと思うんだ!!」


「………………。まぁ、色々とかなりツッコミたい所がかなりあったが、あえてスルーするとしよう。だが、一つだけ言わせてくれ。」

「なぁに?」


「お前、……優勝するつもりなのか?」


「え?うん。優勝するよ?だってじゃないと、運命の人探せないじゃん。レノン馬鹿だなー」

「お前に馬鹿にされるだなんて心外だ」


はぁとため息をついている僕の前で気合いが入ってるのかシャドーボクシングをし始めるライカ。


「でさでさ、見つけたら指示を出すから忘れずに聞いてきてね!」


「はいはい、わかりましたよ。せいぜい頑張って優勝するこったな」


「うぉー!!気合い入ってきたー!!」



……アホだ。
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