好きな人ゎ生徒
彼女の名前は、香月優さん。
高校生には見えないくらい美人。
私より年上じゃないかってくらい、大人っぽい。
高谷くんと、香月さん・・・お似合いな感じだなぁ。
「先生、協力するわぁ♪頑張ってね、香月さん!!」
私はそう笑顔で言った。
香月さんも嬉しそう。
帰るとき、高谷くんに好きな子いるか聞いてみなくちゃ~。
私は、仕事を済ませた。
ふと時計を見ると、6時。
「お疲れ様でした~。」
と言い、職員室を後にした私。
校門の方へ駆けていくと、携帯を一生懸命操作する高谷くんの姿を見つけた。
「高谷くん、おまたせ。」
私は、高谷くんの顔を覗き込んだ。
「あ、先生。お疲れ。」
そう言って、私に缶コーヒーを手渡した。
高谷くんの手にも私と同じコーヒーが握られていた。
コーヒーを片手で飲む姿、横顔。
本当にきれいな瞳をしているな・・・
私は、高谷くんの顔をまじまじと見た。
「何?俺の顔になんかついてる?」
私は、自分の行動を少し恥じた。
「高谷くんは、好きな女の子いないの~?」
私は聞いてみた。