好きな人ゎ生徒

「ん~・・・秘密。」


高谷くんは、飲み終わったコーヒーの缶をくずかごに投げ入れた。


「教えてよぅ~~」


私は、腰をつんつんとつついた。


「っおい!!くすぐってぇ!!やめろよ~」


高谷くんは、ビクッと体を反応させた。


「ぅふふ♪教えてくれないとやめないよぅ~~」


私は、高谷くんをくすぐり続ける。





「分かったって!!教えるよーー」


私はその言葉を聞いて、くすぐっている手を離した。


「誰誰~?」


私は笑いながら高谷くんを見る。


「・・・ん。」


高谷くんの人差し指が私を指している。


「ん?何?私がどうしたの?」


私は、きょとんとした顔をする。


「べつに~。ってか、俺好きな人いねぇし。」


そう言って、また前を歩き出した。


「待ってよぅ!!私が何ぃ~~?」


と言って、問い詰めている間に私の家に着いた。


「じゃぁ~、おやすみ先生♪」


と言って、去っていった。



このときから、私の気持ちは高谷くんへ少しづつ回転しはじめた。
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