好きな人ゎ生徒


私は、高谷くんの家に電話することになった。


トゥルルルル――――





『はい。』


出た!


「もしもし~。桜川高校、3年2組担任の河合ですけど・・・」


私は、そう言う。


『あ、先生。俺』


え!?
電話に出たのは、高谷くんだった。


「高谷くん?大丈夫?」


私は、電話越しの高谷くんにそう尋ねる。


『うん。でも、結構辛いかも。先生お見舞い来てよ。』


・・・
お見舞い・・・

でも、今は出れない・・・




『俺、親共働きで夜遅くしか帰ってこないからさ。飯とか分かんないから。放課後でいいから・・・』



そうなんだ・・・

ご飯くらい作ってあげてもいいかな?


「分かったよ。じゃぁ、終わったらお家向かうね。」


私はそう言うと、電話をそっと切った。







今夜は、肉じゃがにしようかな♪
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