好きな人ゎ生徒
次の日、また私の忙しい一週間が始まった。
「あれぇ~~!!!携帯どこいったぁ~~!?」
朝からじたばたしてぃる私。
やっとの思いで家を出た。
急いで駅まで向かい、急いで満員電車の中に飛び込んだ。
「ふぅ・・・」
なんとか間に合ったぁ~・・・
「遅刻教師。」
後ろからそう声をかけられて、思わず後ろを振り向いた。
「高谷くん!!」
振り返ると高谷くんが眠そうに立っていた。
「おはよーございます、河合せんせー」
少し笑みをこぼしてそう言った姿がなんともいえない。
「ちゃんと寝てるぅ~?」
私は高谷くんのセットされた髪をくしゃっと撫でる。
「ん~・・・昨日徹夜でゲームしたぁ~」
あくびをして、目を潤ませて言う高谷くん。
「だめでしょ!!寝なきゃぁ~!!また風邪ひくよ?」
私はそう、怒り口調でそう言う。
「いーよ。だって、また先生見舞い来てくれるんしょ?」
甘い子犬のような目をした高谷くん。