好きな人ゎ生徒
私は翔の顔を見た。
すっごく悔しそうに唇を噛んでいる。


「しょ・・う?」


私は翔の元へ行った。


翔の額には涙と汗が滲んだようなものがついていた。


「・・・いまちょっとカッコわりーからこっち見ないで。」


翔は私から視線をそらした。




翔は泣いていたのかな・・?

私はそっとしておくことにし、翔の元から離れた。





私が離れたすきを見て、香月さんが翔に近づいていた。
私は2人を見ていた。


香月さんは翔にタオルを渡して「翔かっこよかった!!!1位じゃなくても、頑張ったことに意味があるんだよ!!!」と言った。


翔も少しはにかんで「だな。サンキュ」と言って、タオルを受け取っていた。





私はその2人のやり取りを見て、
今にも逃げ出したくなった。


翔を香月さんに取られた気がした。


・・・


翔を取られた気がした・・・


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