好きな人ゎ生徒
「ばぁーか、・・・俺だよ。」
後ろに立っていたのは、高谷くん。
私はホッと息を撫で下ろした。
ん!?何でここに・・・?
「心配だからついてきたけど、怖いんじゃん。足すくみすぎ。」
と言って、高谷くんはあたしの手を握り前を歩き出した。
「こーすれば怖くないだろ?」
・・・ぅん。怖くないれす・・
私は結局、高谷くんに送ってもらうことになった。
私の家はアパートの1階。
迷惑かけちゃったから、お茶でも飲んでいってもらうことにした。
高谷くんは「別に気使わなくてもいいのに。」といいながらも、普通に部屋に上がりこんだ。
この部屋に男の人いれるの初めてだな。
いろんな想いが交差する。
「本当にふつつか者ですぃませんでした。ありがとぅ・・・」
私は、高谷くんにお礼を言った。
「いや・・・だって河合ちゃん見てるとなんかほっとけないし。」
高谷くんは片手でマグカップを持ち、コーヒーを飲んだ。
私が熱湯で注いだせいか、高谷くんは「あっちぃ!!!」と言いながら、舌をヒリヒリさせてた。
「うふふ。でも、私年上だよ?」
負けじと私は年上のアピールをする。
「ん。年上に見えない。ってか年下に見える。」
そう言って、高谷くんは舌をペロッと出した。
・・
「さぁ、俺帰りまーす。先生、コーヒーありがとーございましたw」
と言って、学ランを羽織って出て行った。