恋人という名のゲーム
「美咲って、押しには弱いのに、気は強いよね」
「そうですか?」
そんなふうに思ったことはなかった。久我さんに対する態度が、ぞんざいなのは否定できないけど。それだって、昨日からのやりとりを思えば仕方がないと思う。
「そうだよ。頼まれると断れないの、昔から変わらない」
久我さんの言葉に、私は前菜を食べていた手が止まった。
「…昔から?」
顔を上げると、一瞬、真顔になった久我さんと目が合った。だけど久我さんはすぐに口角を上げた。
「そうですか?」
そんなふうに思ったことはなかった。久我さんに対する態度が、ぞんざいなのは否定できないけど。それだって、昨日からのやりとりを思えば仕方がないと思う。
「そうだよ。頼まれると断れないの、昔から変わらない」
久我さんの言葉に、私は前菜を食べていた手が止まった。
「…昔から?」
顔を上げると、一瞬、真顔になった久我さんと目が合った。だけど久我さんはすぐに口角を上げた。