十三日間
七日目 「僕」
「ぅああああああっっ……っ! ……あぁっ…」
泣きながら目を覚ました時、僕の心臓は、かなり速く脈打っていた。
悲しい。
つらい。
胸が張り裂けそうだ。
涙が止めどなく流れ、僕は嗚咽をもらして泣いていた。
昨日の涙とは、違う。
これは、僕の涙じゃない。
僕の悲しみじゃない。
泣きやまない自分の身体を抱き締めるように抱え、自分のぬくもりを確かめ、僕はベッドの上で、泣き続けていた。
泣きながら、息をするたびに微かに漂うラベンダーの香りを胸一杯に吸い込む。
昨日の秀悟との一日を思い出し、兄さんとの会話を思い出し、大木みくるとの今日の期待を思い出し、僕はようやく泣きやんだ。
大丈夫。
どんな夢を見たのかは判らない。
でも大丈夫。
目が覚めたら、現実には、そんなに泣かなきゃならない事は何一つ無い。
あんなつらい思いはしなくていい。
…ま、あるとしたら、今日大木みくるに振られることくらいかな。
僕は、ようやくいつもの僕の考え方に戻り、ベッドから起き出した。
泣きながら目を覚ました時、僕の心臓は、かなり速く脈打っていた。
悲しい。
つらい。
胸が張り裂けそうだ。
涙が止めどなく流れ、僕は嗚咽をもらして泣いていた。
昨日の涙とは、違う。
これは、僕の涙じゃない。
僕の悲しみじゃない。
泣きやまない自分の身体を抱き締めるように抱え、自分のぬくもりを確かめ、僕はベッドの上で、泣き続けていた。
泣きながら、息をするたびに微かに漂うラベンダーの香りを胸一杯に吸い込む。
昨日の秀悟との一日を思い出し、兄さんとの会話を思い出し、大木みくるとの今日の期待を思い出し、僕はようやく泣きやんだ。
大丈夫。
どんな夢を見たのかは判らない。
でも大丈夫。
目が覚めたら、現実には、そんなに泣かなきゃならない事は何一つ無い。
あんなつらい思いはしなくていい。
…ま、あるとしたら、今日大木みくるに振られることくらいかな。
僕は、ようやくいつもの僕の考え方に戻り、ベッドから起き出した。