十三日間
七日目 「俺」
「ぅうう……っは…ははは……っ」
俺は、本当に声を上げて笑い、その声で目が覚めた。
何が起こったのか、最初はよく判らなかった。
そもそも、俺自身、声を上げて笑ったことなんて、今まであっただろうか?
首をひねってみても、思い出せない。
最初のうちは、やはりうなされていた気がする。
何故そう思うのかと言えば、昨日、シュウの事を考えていたせいだろう。シュウが持っていたネックレスの夢を見たからだ。
シュウ自身は夢には出てこなかったと思うのだが、シュウがかざしていたあのネックレスを、まざまざと思い出せる。
十字に交わった二本の棒。
蔓のようなものが巻き付いているデザイン。。
真中に、黒く光る石。
…黒く?
記憶の中の石は黒かったが、夢の中では違っていたような…。
そんな訳はないか。
俺は、昨日よりも強く香る甘い匂いに、シュウの事を考えるのをやめた。
なんだか知らないがネックレスの事を除けば、俺は楽しい夢を見ていたらしい。
声を出して笑うほどに。
その気分に少しでも浸っていたかった。
甘く漂うこの香りが、俺をその夢に引き戻してくれることを期待して。
俺は、本当に声を上げて笑い、その声で目が覚めた。
何が起こったのか、最初はよく判らなかった。
そもそも、俺自身、声を上げて笑ったことなんて、今まであっただろうか?
首をひねってみても、思い出せない。
最初のうちは、やはりうなされていた気がする。
何故そう思うのかと言えば、昨日、シュウの事を考えていたせいだろう。シュウが持っていたネックレスの夢を見たからだ。
シュウ自身は夢には出てこなかったと思うのだが、シュウがかざしていたあのネックレスを、まざまざと思い出せる。
十字に交わった二本の棒。
蔓のようなものが巻き付いているデザイン。。
真中に、黒く光る石。
…黒く?
記憶の中の石は黒かったが、夢の中では違っていたような…。
そんな訳はないか。
俺は、昨日よりも強く香る甘い匂いに、シュウの事を考えるのをやめた。
なんだか知らないがネックレスの事を除けば、俺は楽しい夢を見ていたらしい。
声を出して笑うほどに。
その気分に少しでも浸っていたかった。
甘く漂うこの香りが、俺をその夢に引き戻してくれることを期待して。