十三日間
「………っ!!」
言葉のない悲鳴を上げ、二人に駆け寄る彼女の姿。
俺は、黙ったまま彼女に銃口を向け、引き金を引いた。

俺の腕は一流だ。

彼女に対してどんな想いがあったにせよ、俺の放った弾丸は、まっすぐに彼女の胸を撃ち抜いた。

娘の死を嘆く前に…。

せめて、それが俺に出来ることだと思ったのだ。

なんて、あさはかな………!!

崩れ落ちる彼女と、既に息絶えた男と娘を見下ろし、俺はいつまでもそこに立ち尽くしていた。
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