十三日間
泣きはらした目になっていたのだろう。
下に降りていくと、
「伶ちゃん…」
母さんまで、泣きそうな顔になって、僕に声をかけた。
僕は何でもない、と呟くと、シャワーを浴びに行く。

こんな朝が続いて、何日目だろう?

シャワーを浴びながらそう思った時、僕はギクっとした。

…何日目?

慌てて数えてみる。

最初に夢を見たのが、先週の月曜日。
今日は水曜日だから…

十日目、だ。

階段の数は、十三段。

……あと、三日??

熱いシャワーを浴びているはずなのに、僕はガタガタと震えだした。

何でそんな風に考えたのかは、判らない。

でも、突然気付いたんだ。

きっと、この夢は…

十三日で、

終わる……!




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