十三日間
お昼を食べながら、メアド交換してる僕らを、案の定秀悟と日高が好奇の目で見てる。
秀悟に、日曜の映画の件は今言った方がいいのかな…?
僕が悩んでいる間もなく、大木みくるが日高に話していた…。

「アロマのお礼に、水瀬君に映画に誘われちゃったんだっ」
「へぇ、何、水瀬のおごり?」
「って言われたんだけど、あれそんなに高くないし…]
「でも映画代くらいの値段じゃない?」

日高…追いつめないであげてくれえ~っ。
でも、そうなんだ。
あんなちっちゃい小瓶なのに、そんなにするのか。
まぁ、マックは誘う口実だし、当日にもうちょっとオシャレにいかせていただこうじゃないですか。

「んで、映画何見るの?」

……

僕と大木みくるは顔を見合わせた。
そういえば、肝心の事を決めてないじゃん。

「明日までに、僕、調べてくるよ。…何か特に見たいの、ある?」
「今なにやってるか判らないから…じゃぁ、明日一緒に考えよっか」
「ん。じゃあ……また昼休みに、ご飯食べながら考えよ」
「…いいよ」

すごい、すごいぞ、僕!
さりげなく(?)明日の昼飯の約束までこぎつけてしまった…。
よし、今日の夜は、映画対策だな!

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