囚われジョーカー【完】
簡単に言えば、私の性格とか全部ひっくるめて付き合うなら私に彼は合わない。
それは何も彼だけじゃなく。彼に私だって合わないはず。
じゃあ、どうして私とこの男が一緒にいるのかと聞かれれば――――、
゙それが運命゙という言葉で終わらせるであろう。
だって、本当にそれしか思わないんだから仕方がない。合わないからこそお互い傍にいる。
この世界をトランプに例えたら、私と彼はジョーカーだ。しかも、お互いに檻へと閉じ込めあっている
そんな、哀れな
ジョーカー。