囚われジョーカー【完】
「ブレンドコーヒーで。」
「え、菫ちゃんそれだけ?」
「はい。朝食はあんまりとらない派なんで。」
そう言った私に驚かないのはこの場では叔父さんだけだった。メニューをとった叔父さんは足取り軽く厨房へと戻っていく。
店内はまだ早朝なだけにガラガラで。お客は私達3人だけ。
そんな中、私の朝食いらない発言に明日香さんも清水くんも目を見開きこっちが驚くほど吃驚していた。
その目は「嘘でしょこの子、胃袋とか小腸大丈夫なの?」みたいな台詞を語っている。
「…菫ちゃん、駄目だよそれじゃ!」
「…いや、駄目って…」
「だから篠宮細いんだ!細すぎるんだ!」
清水くんまで?てか、そんなお世辞いらないから。平均でしょ。