囚われジョーカー【完】
バタン、三浦さんの背後で閉まったドア。
彼は酷く愉しそうな瞳に私を映し囁いた。
「答えてみろよ。」
「俺の性格、知ってんじゃねーの?」
――――それは、横暴と言うものだ。
愛を求めても求めても、結ばれることがない関係だから。二人を繋ぐ糸は意地悪く悪戯な絡まり方となる。
壁に押し付けられた身体、現状を理解する前に氷のように冷たい唇が重なった。
゙求愛゙
(叶わないと分かっていても)
(貴方に愛して欲しい。)