接吻ーkissー
今度と言う訳には行きませんよねと言いかけたところを、まさかの妨害である。

しかも早かった…。

「顔と雰囲気に出さないように少し努力しろ」

努力しろって…。

もはや、ひどい以外何も思いつかない。

「じゃ、じゃあ…名前で呼ばないです」

今度は意地を張ってみることにした。

ポスンと、枕に顔を隠すように埋める。

これだったら、バレないだろう。

なのに、
「バカか、お前は」

「――ッ…!」

菊地さんが私の上に乗ってきたのが、わかった。
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