接吻ーkissー
耳を犯す水音に、ビクビクと躰が反応する。

「ここもここで、我慢できないらしい」

執拗以上に、指で敏感な蕾をこすられた。

「――あっ、ダメ…!」

「――璃音…」

耳元で、竜之さんがささやくように私の名前を呼んだ。

「――竜之、さん…」

私の躰から、力が抜けた。

「――んっ?

中がうねってる…。

イった?」

負けを認める以外、何も思いつかない。

仕方がないので、恥ずかしいのを承知で首を縦に振ってうなずくしか方法がなかった。
< 105 / 238 >

この作品をシェア

pagetop