接吻ーkissー
もう躰がついて行けない…。

「脚、震えてるな」

上目づかいで竜之さんが私を見てきたと思ったら、そんなことを言われた。

「俺の方がもっと我慢できねーけどな」

カチャッと、金具の音が聞こえた。

「――んっ…!」

舌とは違う熱いそれが、敏感なところに当てられる。

まだそれを入れられた訳じゃないのに、ビクッと私の躰が震えた。

「――竜之、さ…」

「言われなくても、くれてやるよ…」

「――ああっ…!」

ほんの少し入れられただけなのに、竜之さんに感じてしまった。
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