接吻ーkissー
「どうした?」
「――い、いえ…」
まるで挙動不審みたいだ。
「今日の演奏、すごく自信がついたよ。
璃音のおかげかな」
菊地さんが言った。
――璃音
由良や家族が呼ぶのとは、また一味違っていた。
シン…と、まるで躰の奥の奥まで染み渡るような感じだ。
「呼び捨てで呼ばれるのが嫌か?」
そう言って、菊地さんが顔を覗き込んできた。
「――ッ…!」
ドキッと、私の心臓が大きく揺れた。
同時に、鼻に甘い香りを感じた。
「――い、いえ…」
まるで挙動不審みたいだ。
「今日の演奏、すごく自信がついたよ。
璃音のおかげかな」
菊地さんが言った。
――璃音
由良や家族が呼ぶのとは、また一味違っていた。
シン…と、まるで躰の奥の奥まで染み渡るような感じだ。
「呼び捨てで呼ばれるのが嫌か?」
そう言って、菊地さんが顔を覗き込んできた。
「――ッ…!」
ドキッと、私の心臓が大きく揺れた。
同時に、鼻に甘い香りを感じた。