接吻ーkissー
どうしてなのかはわからないけど、私は警戒した。

彼は大げさにため息をついた後、
「別に、お前が思っているような変なことはしねーよ。

そもそも女子高生を襲う趣味なんて、俺にはない」
と、言った。

「なっ…!」

何て失礼なことを!

私が子供だって…いや、子供だから仕方がないか。

「じゃあ、お言葉に甘えまして…お邪魔します」

そう言った私に、
「素直でよろしい」

彼が言った。

完全に子供扱いしていると思った。

中に入ると、最初に視界に入ったのはカウンターだった。

「しかし、珍しいな。

まさか女子高生を迎えることになるなんて」
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