接吻ーkissー
つ、つきあう…!?

つまり…それって、
「恋人になって欲しいんだ」

菊地さんが言った。

ウソ…!?

信じられなくて、私の口から声が出てこなかった。

「初めて会った時から璃音を思ってた。

いい年齢したおっさんが一体何を言っているんだって思うけど…でも、璃音に惹かれて行く気持ちはどうしても止められなかった。

本当を言うと、せめて璃音が高校を卒業するまで自分の気持ちを押さえるつもりだった」

本当だと、私は理解した。

菊地さんの告白は、ウソでもなければ夢でもない。

「璃音、黙ってるなよ。

イエスかノーか、一言だけ言ってくれ」
< 65 / 238 >

この作品をシェア

pagetop