シンデレラルーム 702号室
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あたしとタケちゃんは、家が近所で昔から家族ぐるみのお付き合いをしてきた、いわゆる幼なじみってヤツだ。


タケちゃんはいたずらっ子かつイジメっ子で、泣かされたことは数知れず。


でも他の男子がちょっかいを出してきたりすると、タケちゃんはいつもあたしを守ってくれた。


『マイをイジメていいのは俺だけ』


悪戯に笑いながら、なんとも勝手なことを言ってたよね…。



そんなタケちゃんを、あたしは『大っキライ!!』と言いながら


心の奥底では、それにマッチしない得体の知れない感情がむくむくと沸き上がっていた。


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