シンデレラルーム 702号室
きっぱり断ると、瞬哉は『だよね〜…』と言いながらしょんぼりしていた。


そんな瞬哉を、雪音さんが腕を組みながら呆れたように眺める。



「だから別に今日無理に会わなくてもいいって言ったじゃない」


「いーや、今日じゃなきゃダメなんだって!とりあえず入る!」



いつになく強引な瞬哉は、力強く部屋のボタンを押した。


そんな様子を不思議に思いつつ雪音さんを見ると、彼女も“よく分からない”と言うように首をかしげた。



「はい、もう行くよ!
じゃあマツさん…オレ、やってきます!!」


「そんなこと堂々と宣言するなよ…」


コイツ…本当にアホだな。


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