シンデレラルーム 702号室
それが“恋”だと自覚したのはいつだっただろう。



小学校も中学校も奇跡的にクラスが一緒だった。


でもその当時のあたしは、タケちゃんと一緒にいることが嫌でしょうがなかった。


男子には『お前ら夫婦みて〜』と散々からかわれ、

タケちゃんファンの女子には、怖い目で見られたり陰口をたたかれたりしていたから。


だから、あたしは避けるしかなかった。


その人達からも、

あたしを守ろうとしてくれてたタケちゃんからも──



だけど、その選択が間違っていたことに気付くまでに、それほど時間はかからなかった。



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