シンデレラルーム 702号室
あたしも上がろう…

とタオルで体を拭いていると、瞬哉が話す声が聞こえてくる。



「もー何だよマツさん!?邪魔しないでくださいよ!」



相手はやっぱり楓クンらしい。

ぷりぷり怒る瞬哉がまた可愛くて、あたしはタオルを口元に当てながらふふっと笑う。



「……え?ヤッてないけどやりましたよ!
OKもらったに決まってるじゃないっすか〜」


なんとなく何を話してるかは分かったけど…。



「楓クン、何だって?」


「『お前もうやったのか?』って。
それでなんかよく分かんねぇけど『チャイムが鳴ったら受け取り口を開けろ』って」


「なにソレ…?」



二人で不思議に思っていると、しばらくして部屋のチャイムが鳴った。


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