シンデレラルーム 702号室
「…いい加減自覚してほしいよ。そういう顔が俺を煽るんだってコト」


「そんな、楓……ん…ッ」



もう止められない。


柔らかく形の良い唇を、十分に味わうように深いキスをして…


優しく、時に激しく、

もう隅々まで知り尽くした彼女のカラダを、その性感帯を攻め立てていく。



──しかし…


「ねぇ…楓……」


「……ん?」


「ユメちゃん…やっぱりあたしのこと怒ってるのかな…?」



俺は莉子の一言でピタリと動きを止めた。


莉子は天井ではなく、どこか遠くをぼんやり見つめているように見える。


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