シンデレラルーム 702号室
「しっかり避妊さえしてくれれば、愛し合うことに年齢は関係ないと思うよ?」



美和ちゃんは『そうかしらねぇ…』と言うと、部屋に入っていくカップルを眺めつつどっしりと椅子に腰を下ろした。



「親の立場からすると複雑な心境なのよねー」


「美和ちゃんの息子もあのくらいの年の頃はヤリたい盛りだったって、絶対。

家でこそこそヤッたんじゃ物足りないだろうし、親としても嫌でしょ?ホテルに来て正解だよ」


「そんなもっともらしく言われると反論出来なくなるわ…」



美和ちゃんは諦めたようにため息をつくと、再び大福を頬張り始める。


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