シンデレラルーム 702号室
「…そーね。あたし達はカラダで会話するのが一番いいのかも。
…ていうか、恐ろしく不器用って!」


名前で呼んでくれるようになったのはいいけど、毒舌は変わらないのね…。



まぁ、確かにあたしは“肉食女子”なんて強い女じゃなくて

自分に自信がなくてうまく恋愛が出来ない、ただのつまらない女なんだけど。



「いいじゃん、別に」


樹がセクシーに片手で髪を掻き上げながら言う。



「その強気で突っ走る性格も不器用なとこも、全部ひっくるめて結花の魅力なんだから」


「あたしの……魅力?」



…そんなこと、初めて言われた。


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