あやとり
「ごめんね、優ちゃん」
「変なコね。なんでみぃちゃんが謝るのよ。変なコ」
「今までのこと、いろいろとごめんね」
「謝ることなんて何もないじゃない」
「ひねくれた妹でごめんね」
「ひねくれているわたしの妹なんだから、ひねくれてていいの」
優ちゃんは私の頭を撫でながら呟いた。
我慢していたけれど、雫が頬を伝ってしまった。
撫でてもらうことは、こんなにも心が安らぐものなんだと実感した。
「わたしにはみぃちゃんがいるから、いつも一人じゃないんだって思えたのよ。気を許せる友達が居なくたっていいと思ったのよ」
優ちゃんの声が優しい歌のように心に響く。
私もそうだったんだ。
無意識にそう思ってたんだね、きっと。