あやとり
優ちゃんが退院するまではと、自粛していた直哉とのデートは明日だ。
直哉と私の糸は、複雑な網目を掬うところから、また始まるような気がする。
それでも直哉がいてくれることが嬉しい。
でも、なんだか、素敵な形を編み出せるような予感に包まれている。
了
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音根町のカフェ『You‐en』は、普通のカフェとは少し違う。
主婦や学生をはじめ、時間帯と目的によって、
あらゆる世代の人たちが立ち寄る。
店長の岸田冬真、
オーナーの葉山浩介・楓夫妻、
そして……ある日現れた一人の女性、理紗。
彼女の存在が、冬真の日々を変えていく。。。。。
そして、冬真を苦しめた過去と理紗の苦しんだ過去が思わぬ接点を?!
【第一章 湖面の月】
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浩介と楓の出会いと、浩介の決意を描く
【第二章 一生のお願い】
浩介が楓に対して持ち続けている想いの原点に触れます。
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冬真と理紗の微妙な関係が、小さな女の子との出会いで変化していく……
【第三章 リトルえんじぇる】
【湖面の月】の、その後を描いた最終章である第三章が始まりました。
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【Berry's Cafe】に久しぶりに作品を連載します。
2016/4/8 第一章、第二章を書き終えました。
2016/5/13 第三章が始まりました。
2016/6/26 完結致しました。
自分の作品の中で、とても気に入っている作品です。
最後までお付き合い頂けたら、幸せです。
彩世 梨緒
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いい加減に諦めればいいのだ。
高校生のときからもう十年も振り向いてくれない男なんて。
でも諦めてしまったら、明日から何を目標に生きればいいのだろう。
* * * * * * *
大輔がどう答えようと、結局は全部食べることになるのだ。
たとえ大輔のために作られた料理でないと分かっていても。
* * * * * * *
~何年経っても思考回路が同じ自分に恭司は苦笑いをする。
十八歳の青臭い自分の想いが二十五歳の自分の心を支配し続けているのだ。
* * * * * * *
どんなに仕事が欲しくても、そんなことはしたくない。
ふと、恭司の顔が浮かぶ。
そんなことをしてしまったら、二度と彼に会えなくなる。
絶対にそんなこと出来るわけがない。
そこまで思って、綾は苦笑いをしてしまった。
私はまだ彼に会える日が来ると思っているんだな、と気付いて。
* * * * * * *
『恭&綾』、『未成年・恭』を経て、恭司と綾の七年後を描く『星屑恋夜』
恭司と綾と百合と大輔、4人の視点で物語は綴られます。
それぞれの想いはどこへ辿り着くのか。。。。。
H25.07.06 『星屑恋夜』完結しました。
それに伴い、【恭&綾シリーズ】も完結しました。
どうぞ最後までお楽しみください♪
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「そうかなあ。絶対似てるって思ったのに。
~ これから会いに行って確かめてこようかな?
恭は今、何してるの?
これから暇? 」
~この人は俺の言いたかったことを、どうしてこう、さらっとメールに書いてくるんだ?
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「――ずるいです。わたしがずっと想ってきたのに。
ずっと、ずっと待ち続けていたのに。
どこで知り合ったんですか?
いつ?
どうやって恭の気を引いたの?
どうやって――」
「百合!」
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主人公、恭司は、メールで知り合った年上の綾に横恋慕中。
綾にそのことを伝えることも出来ず、メル友としての関係を続けていた。
そこに恭司のことをずっと好きだった同級生、上野百合が現れて――。
恭司の視点から描く、【恭&綾シリーズ】第二弾。
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