Kissー君に触れたいー

ん?なんや??

頭を抱えていると、ふと視線を感じ振り返ってみる。

「……」

一人の女性がシンの方をじっと見ていた。

「…」
『…』

無言で見つめ合うシンと女性。

「…」
『……べろべろ ばぁ!』
「!!!!」

シンの突然の不可解な行動に目を丸くし、驚いた表情をみせる女性。その反応を見て、同じく目を丸くするシン。

『…もしかして…俺が見えとん??』

シンが話しかけると一目散に走り出した。

『あ、ちょ−待ってぇーな!』

シンも慌てて後を追う。
走る女性。飛んでいるシン。言うまでもなくシンの方が速い。
二人の距離はもう1メートルもない。
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop