Kissー君に触れたいー
ん?なんや??
頭を抱えていると、ふと視線を感じ振り返ってみる。
「……」
一人の女性がシンの方をじっと見ていた。
「…」
『…』
無言で見つめ合うシンと女性。
「…」
『……べろべろ ばぁ!』
「!!!!」
シンの突然の不可解な行動に目を丸くし、驚いた表情をみせる女性。その反応を見て、同じく目を丸くするシン。
『…もしかして…俺が見えとん??』
シンが話しかけると一目散に走り出した。
『あ、ちょ−待ってぇーな!』
シンも慌てて後を追う。
走る女性。飛んでいるシン。言うまでもなくシンの方が速い。
二人の距離はもう1メートルもない。