LOVELOVE兄妹~永遠~②
思ったより落ち着いていた。
大人になったみたいだ。




「ミライもショック受けてた。
 言っただろ?
 泣きついてきたって。
 それに、痩せてたことも。
 あれ、ショックで痩せたんだ。
 食事も喉、通らないんだ。」




シンイチは
泣きそうになっていた。




「泣いたら終わりだからな。」


「泣かない」


「ノリコと話してたんだ、この間。
 本当は、ノリコとは「シンイチには内緒で」って
 言ってたんだけど「自分で分からせようとさせよう」
 って言われた。
 でも・・・言うぞ?
 ミライの気持ち、分かってやれよ!?」


「そうだよ!」


「ミライの気持ち?」


「ここまでにしておく。あとは明日
 自力で行けよ。ミライに。」


「え?」


「助けるけど最終手段だ、俺らは」


「分かった。」


 
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