今宵は天使と輪舞曲を。
同時にラファエルという男性はメレディスの貪欲な部分を目覚めさせる。みぞおちに宿った熱はやがて甘い疼きへと変化していた。
耐えきれなくなったメレディスはみぞおちで荒れ狂う甘い疼きにたえられなくなった。ひとつうめいて甘い声を上げる。けれどもその声は彼の口の中に消え入った。
メレディスは両手を彼の首に巻きつけ、我を忘れてしがみついた。彼もまた、メレディスの体を力強い腕で包み込む。
その瞬間、彼こそが自分の待ち望んでいた運命の人だと、メレディスは思った。ラファエルとならたとえどんな荒波に投げ出されたとしても向かって行ける。共に生きていける。
そう実感すると、メレディスの体はより大胆に動いていく。メレディス自ら口角を変えて彼との口づけに夢中になった。
ラファエルのくぐもった声がメレディスの胸を震わせる。
より深い口づけを交わす二人は互い以外、何も考えられなくなっていた。
ちょっぴりスパイシーな皮膚の匂いがメレディスの鼻孔を掠める。力強いラファエルの腕にすっかり安心したメレディスは彼にすべてを委ね、このままエクスタシーの波に乗ってしまいたい衝動に駆られた。
メレディスが彼のたくましい胸板に寄り添えば、彼との体がまるでパズルのようにぴったり重なる感覚が過ぎった。
自分が女性であることが誇らしく思えてくる。
メレディスが舌を伸ばして彼を求めると、ラファエルもまたメレディスの舌を絡め取る。
「ああ、ラファエル……」