今宵は天使と輪舞曲を。
ああ、なんということかしら……。
すぐそこに端正な顔があるではないか。しかもメレディスは草原に押し倒されている。自分を包み込む腕の強さに胸がときめいた。重なった唇はより深くなる。
この感触は今日だけではない。
昨日も、一昨日前も感じたものだ。それはとてもしっとりとした心地好い口づけだった。連日の官能が蘇り、メレディスがうめけば、口内を蹂躙する舌の動きがより大胆になる。互いの舌が重なるたびに水気を帯びた粘膜の音が弾き出され、メレディスのみぞおちを疼かせる。
「ラファエル……」
これは本当に自分が出した声だろうか。思っていたよりもずっと甘い声で自分を組み敷く男性の名を呼べば、メレディスよりもずっと大きな手が彼女の両胸をすっぽりと包み込んだ。小さな胸が彼によって包まれ優しく揉まれると、メレディスの口からはさらに嬌声が上がる。次第に頂はつんと尖ってドレスの上からでも分かるほど、小さな蕾を象る。
彼の愛撫を待っていた自分がいる。
彼に口づけられ、体に触れられるともう何も考えられない。昨日の口づけの感覚がとても刺激的だったことを思い出す。
まるで急斜面を一気に駆け上がるかのような激しい運動をしたような感覚は呼吸するのも難しい。けれどもそれだけではなく、何か熱く蠢くものを放出したかのような解放感はとても心地好かったのを覚えている。
昨日の、あの感覚をもう一度味わいたい。