今宵は天使と輪舞曲を。
ラファエルと過ごした丘での行為の、あの続きを知りたい。メレディスは、ふと今の自分がどんなふうに見えるのかが気になった。鏡台を覗けば、頬は化粧もしていないのに褐色が良く見える。唇はほんのり腫れぼったかった。唇を見ただけでもどれだけの長い時間、彼に口づけられたのかを知るには十分だった。
みぞおちは熱が宿ったまま冷めない。
メレディスは甘くうめくと、またもやベッドに突っ伏した。高鳴る心臓は止まることなく、速度が増す。彼との行為を思い出しただけでこの始末だ。あの先にどんな快楽が待っているのかさえも想像がつかない。こんなことは初めてで、メレディスはどう対処すればいいのかもわからなかった。
この対処方法は知っている。彼ともう一度会った時に教えてもらえばいいのだから――。
メレディスはそっと目を閉じ、今日という日の余韻を味わった。