今宵は天使と輪舞曲を。
ただでさえこんなにも至近距離。しかもここは彼の寝室だ。落ち着きを失っているメレディスは恥ずかしくて逸らした。それと同時に、彼女のふたつの頂が彼の親指と人差し指によってそっと摘まれた。そうかと思えば指の腹で円を描くようにして先端を刺激されてしまう。
堪えきれなくなったメレディスは甘い声を上げた。すると彼はメレディスの前ボタンを取り除き始めた。
上半身を露わにされたメレディスは短く呻いた。それなのに、彼に見られて隠したくなる気持ちはない。深い緑の目が熱意のこもった目でメレディスを見つめていたからだ。
世間を騒がせている彼を今最も夢中にさせているのは他でもない自分なのだと思えば、どこか誇らしくも感じた。
「固くなっているね、とても綺麗だ」
ラファエル自らの手によってもたらした愛撫でつんと尖った頂を、彼は愛でる。生地の上からではなく直に触れられるとほんの少し痛みが生まれた。
「ラファエル、わたし……」
「刺激されて痛い?」
素直にゆっくり頷けば、彼はひとつ微笑を浮かべてから頂きを自らの口に含んだ。舌で転がされ、唇同様に啄まれる。そうされるとふたたび甘い疼きがメレディスを誘う。
メレディスはラファエルの名を呼びながら、両足の間にある彼の腰を挟んだ。
両足の間に疼く箇所をどうにかしたくて彼に縋る。するとまたもや電流が全身を駆け抜けていくのを感じた。メレディスは感極まった声を上げながら腰を揺らし、みぞおちの下に溜まっていく疼きを解放させたいと切に願った。