風の音色
「ま、こんなもんかな」

剣には、魚がそれぞれ3匹刺さっていた
双剣と魚を拾い上げ、陸斗のところへ戻る
そして、札で火をおこし、魚を焼く

「ん…飯か?」

魚の匂いで起きた陸斗
モゾモゾと起きて火の側に座る

「たまには、僕より早く起きてみたら?」
「ん?絶対無理」
「…はぁ」

キッパリ即答した陸斗に、海斗はため息しか出なかった

「まったく…
ほら、食べ終わったら行くよ」
「ひょっほまっへ!」
「…分かったから、飲み込め」

口いっぱいに魚の入っている陸斗は、飲み込むまでに時間がかかったのだった

「よし!準備OK!」
「じゃあ、行くよ」
「おー!」

元気な陸斗が、変わらず前を歩く
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