風の音色
「海斗!!」
「なに?」
「へ?」

陸斗が撃たれた…と思った陸斗が呼びかけると
平気な顔の海斗が顔を出す

「さっき弾に当たったの、僕じゃないよ」
「…?じゃあ誰が…?」
「あっち」

足を止め、海斗の指差す方…後方へ目を向ける
そこには、倒れている人が1人

「な、何で?!」
「あれだけ、出鱈目に撃ってたんだ…最前列にいる人に後方の人の弾が当たったって不思議じゃない」
「…あ…そっか…」

2人を追っていた人だかりがその人に駆け寄る

「おい!大丈夫か!!?
しっかりしろ!!」
「呪いだ…あの呪われし者の呪いだ!!」
「滅せ無ければ…また誰かが死ぬ!!」

人だかりは、2人を見据える

「は!!?何言ってんだよ!!?
俺達何もしてねぇよ!
お前らが撃った弾だろーが!!」

ビシッと指差しながら言う陸斗

「やめなよ、どーせ向こうに通じないから」

海斗が陸斗を止める

「呪われし者…」
「滅せよ…」
「ほらね…さっさと逃げるよ」
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