HERETICAL KIDS
―学校―
「つ…ついた…」
30分後…何とかリュートは学校に辿りついた
肩で息をしながら、荷物を持ちなおす
人に聞きまわって、やっと辿り着いたのだった
門の前で学校名を確認し、一安心のため息を1つもらす
リュートは、辿り着くまでの道のりを思い出しながら、門をくぐった
(えーっと、たしか…『しょくいんしつ』っていう…場所?人??だっけ?に行けば…良いのか?
『しょくいんしつ』って何なんだ?養成学校には、んなもん無かったぞ!?)
養成学校には、『職員室』と言うものが無かった
分野ごとに教室があり、その教室の隅に先生だけのスペースがあったのだ
「う~ん…分からない…」
1人唸りながら、校舎内に入り歩きまわった
この学校は、8時30分にHRが始まる
それまでに登校していればいいので、学生が登校してくるピークは8時15分以降…
8時10分という微妙に早い時間には、学生にほとんど出会わない
(何処だ?!『しょくいんしつ』は!?
……まさか、『しょくいんしつ』ってのは人の名前!?
う~ん…ありえる!!…ん?ちょっと待てよ…人なら動いてるじゃねぇか!?
頑張らないと…いや、頑張っても見つけられない…人に聞くか…)
間違った答えに至っているとは知らず、リュートは急いで人を探す
誰かに聞いて、居場所を教えてもらおうと思ったのだろう
人ではないのだが、誰もリュートがそんな勘違いをしているとは当然思わない
人間からしてみると、職員室は『部屋』なのが当然なのだから
「あ!そこの人~~…あっ!!」
人を探し始めてすぐに、1人の帽子をかぶった少年を見つけた
呼び止められた少年は、リュートの方にかけ寄ってきた
リュートはと言うと、固まっている
「つ…ついた…」
30分後…何とかリュートは学校に辿りついた
肩で息をしながら、荷物を持ちなおす
人に聞きまわって、やっと辿り着いたのだった
門の前で学校名を確認し、一安心のため息を1つもらす
リュートは、辿り着くまでの道のりを思い出しながら、門をくぐった
(えーっと、たしか…『しょくいんしつ』っていう…場所?人??だっけ?に行けば…良いのか?
『しょくいんしつ』って何なんだ?養成学校には、んなもん無かったぞ!?)
養成学校には、『職員室』と言うものが無かった
分野ごとに教室があり、その教室の隅に先生だけのスペースがあったのだ
「う~ん…分からない…」
1人唸りながら、校舎内に入り歩きまわった
この学校は、8時30分にHRが始まる
それまでに登校していればいいので、学生が登校してくるピークは8時15分以降…
8時10分という微妙に早い時間には、学生にほとんど出会わない
(何処だ?!『しょくいんしつ』は!?
……まさか、『しょくいんしつ』ってのは人の名前!?
う~ん…ありえる!!…ん?ちょっと待てよ…人なら動いてるじゃねぇか!?
頑張らないと…いや、頑張っても見つけられない…人に聞くか…)
間違った答えに至っているとは知らず、リュートは急いで人を探す
誰かに聞いて、居場所を教えてもらおうと思ったのだろう
人ではないのだが、誰もリュートがそんな勘違いをしているとは当然思わない
人間からしてみると、職員室は『部屋』なのが当然なのだから
「あ!そこの人~~…あっ!!」
人を探し始めてすぐに、1人の帽子をかぶった少年を見つけた
呼び止められた少年は、リュートの方にかけ寄ってきた
リュートはと言うと、固まっている