HERETICAL KIDS

（…深く考えるのはやめよう…？）
「さて、質問は終わりましたか？では、僕が話しますよ
まず『アンタ』ではなく、学校では『坂神先生』と呼んでください
２人の時は『コースケ』でも何でも良いですけどね
ちなみに、僕は君のクラス担任です。担当教科は理科
あと、どうでも良い事ですが、僕は２５です
以上で何か質問はありますか？」
「（本当に年齢は、どうでも良いって）…いや、別にな「それは良かった
あ、そうそう、教科書は明日届きます
今日は、隣の席にいる子に見せてもらってください
さて、話はココまでにして残りは放課後に僕か君の家でしましょう
そろそろ、他の先生方も戻ってこられます」
（…また遮りやがった…。それより、何で他の先生がいないんだ？）

コースケは、言うべきことを足早に話し終えると、時計を見てそう言った
リュートは、言葉を遮られたことに少々怒りを感じつつも、職員室に先生がいない…という事が気になった
あまり、職員室の事を知らないが、先生が集まる部屋だと言う事は分かった
集まる場所なのに、全くいないというのは、不自然に感じる

「他の先生方は、校内を見回ったりしていますよ
僕は、君を迎える担当…と言ったところです
それと、僕はワザと君の話を遮ったわけではありませんよ
他の先生方が戻ってきそうだったので、早く終わらせたかっただけです
あ、ちゃんとそこにいて下さいね
教室に案内しますから」

コースケは、まるでリュートが何を考えているのか分かっている風に答えた

（何でオレの考えてることが分かったんだ！！？）

リュートは、口に出してない事を悟られ、驚いている
一方コースケは、特に気にしている様子は見られない

「何で分かったのか…ですか
そんなの分かるに決まってるじゃないですか
君の顔に出ているんですから」
（嘘だ！いくら何でもそこまでピンポイントで分かるわけねぇ！！）

リュートは後ずさりしながら、心の中で反論する
確かに、顔に出ている…というだけでは無いような気がする