HERETICAL KIDS
「たまたまですよ、そんなの」

ニッコリ爽やかな笑みを浮かべるコースケ
さっきの事が無ければ、普通の笑顔に見えるが、今は少々恐怖を感じる

(!!!?絶対この人、オレの心読んでる!!)
「そんな事、出来るわけないじゃないですか」

クスッとコースケが笑った

ゾクッ!

(!怖っ!!今ゾクッてきた!!
てか、会話…?成立してる!?)
「深く考えないでください」
(…やめとこう…考えるのは…)
「それが一番ですよ」
(…)

2人の会話(?)が途切れた後、他の先生が戻ってきて職員会議が始まったので、リュートは終わるまで廊下で待っていた
職員会議は数分で終わり、先生がぞろぞろ出てきて、それぞれのクラスへ向かっていく

「それでは行きますよ」
「はいはい」

出てきたコースケに声をかけられ、リュートはやる気の無い返事を返した
教室へ向かうコースケの後をついて行く

「あ、河原君」
「へ?あ、何?」

呼びなれない苗字で呼ばれ、反応が遅れたリュート
コースケは、少々呆れた顔でリュートを見ていた

「学校では、当然ですが苗字で呼びますよ
それに、基本的に苗字で呼ばれますので、慣れて下さいね」
「あ~…了解…」

やはり気のない返事を返すリュート
それを特に気にする様子も無く、コースケは話を続ける
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