前世と今~記憶の鎖~
翌日…優希は誰よりも早く起き、顔を洗い歯磨き着替えを済ませ、パソコンの前に座る
昨日、いつもより早く寝たせいか…それともパソコンを使うのが楽しみで早起きしてしまっただけなのか分からないが、時間は5時30分だ

(楽しみで早起き…やったら、子ども丸出しやん…って今思いっきり子どもやったな…)

心の中で一人ボケツッコミをしながら、パソコンを起動させる
すぐに起動した画面に向かい、昨日の残りを作業していく

「ふぅ~~終わったー!」

残りの方が少なかったので、作業は1時間ほどで終了できた
優希は伸びをし…そのまま後ろに倒れる
ゴチッと頭を打ち、その場でしばらく蹲る

(いったぁぁぁー!!!忘れてた、後ろに何も無いんやった!!)

昔は椅子に座っていたので、背もたれがあり後ろに重心を傾けても倒れなかったが、今は止めてくれるものが何もない
それをすっかり忘れ、昔のようにしたがために、今の現状を生み出してしまった

「ヤバい…2人が抜けてるってことは、自分の遺伝子の中に『抜けてる』遺伝子とか絶対ある!!!」

早朝から、嫌なことに気が付いた優希は、少しばかり落ち込む
しかし、遺伝子レベルなので仕方ないの諦め、起き上がって再びパソコンに向かう
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